知恵産業研究会報告書
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第4章 知恵産業推進支援に関する施策提言に向けて
2.提言施策の概要
(2)知恵の獲得と価値化の場づくり
?自社の強みに気づき、強みの展開活用への知恵を触発する場づくり?
提案の趣旨
気づきと発想、チャレンジ精神を触発する場づくり
提案内容
「双方向の情報伝達によって人が相互に交流して知恵を高められる場」、「事業に付加価値を生み出すためチャンスを掴み強みや知恵に気づく場」、「同・異業種間の交流にとどまらず他社の知恵を自社の知恵に変換することを促進する場」など企業や人を引き込み、気づき・発想・チャレンジに向けて効果的な場づくりとその運営を推進すること。
具体的施策例
事業展開ステップを軸とした研究会
知恵を活かすための「事業展開ステップ」を軸に、各企業の知恵の活用に関する現状レベルを合わせて、テーマ・目標を設定した研究会の場づくりを行う。
場の運営では、参加者の悩みや課題と感じているステップを踏まえ、目標を同じにできるメンバーをグルーピングする。また、各研究会には別途その該当事業ステップでの強みが分かっている人物等をリーダーとして置くことで、参加者の効果的な気づきにつながる場とする。
個別に問題解決に取り組む場(ハンズオン支援)
実際の経営現場において、経営者から個別に具体的な悩みを聞き出し、経営の棚卸をサポートする場づくりを行う。
また、知恵を使った事業を展開している企業の事例など情報を活用することで、問題解決に向けた相談・指導に取り組む場づくりを行う。
連携や受け入れによる場
- a)大学等の教育機関と企業が連携した講義・共同研究の場
- 大学等の教育機関において、知恵ビジネスを行う企業の方を講師に招き「知恵人養成講座」など人材育成につながる講義の場づくりを行う。
また、大学等と企業が一緒になって取り組む新たな発見につながる共同研究の場づくりを行う。 - b)行政等の公的な研究機関と企業が連携した創造の場
- 行政等の公的な研究機関と企業が連携して、新しい技術や製品を創り出すような場づくりを行う。
- c)企業が人を受け入れる場
- 学生等がインターンシップなどを通して、企業の知恵を見抜いてスキルアップを図る取り組みができるよう、企業が人を受け入れる場づくりを行う。
異業種と深く効果的に出会える場
- a)幅広い異業種・異人材の交流会
- ワークショップなどにおける異業種との交流方法に工夫を加えて、自社の強みに気づく契機とし、そこで新たな連携につながる場づくりを行う。
また、若手社員・学生・主婦など人をベースとした交流で、新たな視点からの面白いアイディア等が事業に結びつく場づくりを行う。 - b)テーマに沿った問題解決型の交流会
- 同じテーマの課題や悩みを持つ企業や人を集めてグルーピングを行い、テーマごとに知恵ビジネスによって成果を上げている経営者などを迎え、強みへの気づきを与え、問題の解決方法に出会える場づくりを行う。