コラム/お知らせ

【人財育成の知恵袋 vol.4】管理会計とは何ですか?

2024年05月27日 コラム

管理会計のことご存じですか?

売上や利益は好調なのになぜか資金繰りに困る。そんな経験はありませんか?

財務会計によって作られる財務諸表は過去の数字を映し出す鏡ですが、管理会計は未来を照らす羅針盤です。数字を深く読み解き、経営の課題を明らかにし、キャッシュフロー管理や予算管理だけでなく、戦略的な意思決定を導き出す強力なツールなのです。

管理会計とは何か?外部公開の財務諸表との違いとは

管理会計とは、企業内部で意思決定を行うために必要な財務情報を収集、分析、活用する仕組みです。外部に公表する財務諸表を作る財務会計とは異なり、自社の強みや弱みを把握し、将来の成長に向けた戦略を策定するのに役立ちます。

財務諸表は、法令に基づいて作成されるものであり、過去の経営成果を投資家や金融機関などに伝えることを目的としています。一方、管理会計は企業内部で意思決定を行うために必要な財務情報を収集・分析・活用する仕組みです。

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管理会計の強み

ではなぜわざわざ管理会計を行う必要があるのでしょうか。それは、管理会計には以下の3つの強みがあるからです。

  1. 未来志向:過去の数字だけでなく、将来の予測や目標達成のための計画などを含めた情報を得られます。
  2. 詳細な分析:部門別、商品・サービス別、顧客別など、より詳細な分析が可能となり、経営課題の発見や解決に役立ちます。
  3. 柔軟性:自社の経営目的に合わせて、必要な情報や分析方法を自由に設計することができます。

 

具体的な活用例としては、以下のようなものがあります。

  • 部門ごとの収益性・費用の分析:利益の源泉とムダを明らかにし、経営資源の有効活用につなげます。
  • 商品・サービスごとの採算性の分析:収益性の高い商品・サービスに注力し、採算性の低いものは改善・廃止することで、利益最大化を目指します。
  • 顧客ごとの収益性分析:優良顧客を特定し、重点的な営業活動や顧客満足度向上施策を展開します。
  • 予算管理:目標達成に向けた進捗状況を把握し、必要に応じて施策を修正することで、計画的な経営を実現します。

 

ここまでを読んで、管理会計は便利だけど難しいのでは、と感じた方も多いかもしれません。ですが、京都商工会議所では学びの第一歩をサポートする管理会計の入門講座を用意しています。数字が苦手と感じている方も、一歩踏み出せば、強力なスキルを手に入れることができます。ぜひこの機会に、一緒に管理会計を学びましょう。
経営の意思決定に活かす「管理会計」入門講座https://www.kyo.or.jp/jinzai/seminar/a_special/sm_120410.html

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