コラム/お知らせ

経営者のための人財育成通信 vol.3

2024年04月24日 コラム

若手・中堅社員の育成と外部研修の上手な活用


若手・中堅社員の育成は経営課題

 若手・中堅社員は事業推進の実働部隊として活躍が期待されています。一方、社内外の研修参加を通じて大切に育てられる新入社員と比べ、若手・中堅社員に対する育成はOJTが中心となり、計画的な育成まで手が回らないのが実情ではないでしょうか。厚生労働省の調査によると、76.4%もの企業が「能力開発や人材育成に関する問題がある」と回答しています。今、多くの企業にとって、人材育成は大きな経営課題の一つです。
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問題解決への取り組みのヒント

企業のお悩み別に、問題解決の糸口を探ってみましょう。

お悩み1 指導する人材が不足している

リーダーに必要な能力は、知識を得るように学んですぐ身につくものではありません。担当者(プレイヤー)から指導役(リーダー)へと意識づけ、根気強く育てていく必要があります。抜擢人事や権限委譲等により「任せる」ことが、自己の成長を促すことにもつながります。

お悩み2 人材育成を行う時間がない

若手・中堅社員の育成を効率的に行いたい企業には、外部研修の活用がお勧めです。目的に応じて研修機関のプログラムを取り入れ、計画的に育成に取り組むことで、従業員の帰属意識が高まり、定着率の向上が期待できます。

お悩み3 人材を育成しても辞めてしまう

キャリアパスを導入・運用することにより従業員は将来への見通しを立てやすくなります。また、働き続けることで得られる能力やポジション、給料等が明確になると、モチベーションが高まります。そのほか、心理学者・ハーズバーグの二要因理論では「達成感や責任感、承認や昇進等の内発的動機付けを高めていくことが重要」だと説明されています。

初めての社員研修に悩む場合は、新任の階層者研修から始めてみてはいかがでしょう。

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〈参考〉厚生労働省 令和3年度「能力開発基本調査 調査結果の概要」

※本コラムは京都商工会議所会報誌 BUSINESS REVIEW 2023年 3-4月号に掲載分の再掲です。

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