知恵-1グランプリ

ディスプレイ業界における特注案件の受注拡大
株式会社竹定商店

明治10年の創業以来、自社が管理している竹林で、高い技術力を持った熟練職人が、竹の育成・伐採から造園用材や内装材等の加工・生産まで一貫して手がけている。

近年、外国人観光客の増加に伴い、新たに建設・改装されるホテルや商業施設で「和を感じさせるディスプレイ」へのニーズが高まっている。今回のコンテストでは、オンリーワンの素材やデザインを求める建築事務所やデザイナーに向けて、ディスプレイを中心としたオーダーメイドによる竹製品の空間演出を提案する取り組みが認定された。一貫生産体制によるスピーディーかつ適正価格での対応力に加え、社内外のデザイナーが培ってきた経験と知識を活かして、お客様の要望に叶う空間をデザインする。他社では取り扱いが難しい規格外の長い竹材や、異素材との組み合わせなど、同社が強みとする素材力と加工力、表現力を掛け合わせたものづくりを展開。大手建築事務所などからの受注も増えている。

竹材は、古くから日本人に馴染みのある素材であるほか、「編む」「曲げる」「割る」など多彩な加工が可能なことから、活用次第でオリジナリティあふれる設計やデザインが実現できる。現在、主に竹の用途は既製品に限定されているが、これからインバウンド需要がますます拡大していく中で、こうした和素材の魅力を発信し、クリエイターの創造力を刺激することによって、ディスプレイ市場での新たな販路開拓と受注の拡大を目指す。

■委員長の目

竹の育成、伐採、製造加工までを一貫して手掛ける強みを持っている。竹材をディスプレイ素材として設計事務所やデザイン事務所に提案することで受注案件の拡大を目指している。強みを生かして、施主の様々な要望に応じたオーダーメイド製品の提供ができ、また、短納期への対応も可能となる。

<会社概要>
株式会社竹定商店
代表者 : 井上 定信
住所 : 京都市右京区太秦桂木町6
TEL :075-861-1712
Web : http://takesada-shoten.co.jp/
<事業概要>
竹材の加工、製造

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