京都コミュニティ放送活性化研究会
採択年度 | 平成19年度 |
研究会名 | 京都コミュニティ放送活性化研究会 |
研究テーマ | 地域メディア「コミュニティ放送」における市民の情報発信支援およびネットワークの構築 |
目的 | 近年、地域活動を行なっている個人および団体が、地域情報についてインターネットや地域メディア「コミュニティ放送」を通して情報発信するケースが増えているが、それぞれが独自に活動しており、枠を超えての交流は希薄である。この研究会では、相互の枠を超えて情報交換や意見交換することのできる研究会などを実施するとともに、情報発信に必要な知識と技術を習得できる講座を開講することで、地域リーダー、番組コーディネーターなどの人材が生まれ、市民のコミュニケーション・情報発信力を飛躍的、総合的に向上させることを目指す。
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[研究成果]
- 全国規模の市民メディア交流大会に参加し、開催ネットワークとつながったことでさまざまな活動の経験を共有させていただけた。京都での市民メディア交流会の開催以後、各地で全国規模の市民メディア交流大会が開催され、交流の内容は年々厚みを増している。平成21年は東京、平成22年は武蔵野三鷹で大会が開催され、コミュニティ放送・コミュニティメディアの強力な連携関係により無事終了している。平成23年の夏に開催が予定されていた仙台では、震災後一時開催が危ぶまれたが、東北大学やせんだいメディアテークが被災しながらも臨時災害FMやNHKとのコラボレーションなど多様な企画で開催した。被災地ならではの市民メディアの活躍と復興におけるコミュニティメディアの可能性を示し、交流大会はより一層意義を深めたと思われる。次回平成24年2012年は新潟で開催される。
また本研究会は、FMあおぞら(亘理町)、りんごラジオ(山元町)、なとらじ (名取市)、「FMみなさん」(南三陸)などをお訪ねし、臨時災害FMがコミュニティに根差すコミュニケーションインフラとして厳しい環境のもと、住民に定着しつつある様子を拝見し、今後の発展に大きな期待を持った。ぜひ、つながりながら応援のエールを送ってゆきたい。2011年4月には京都府在住の宮城・岩手県人会の方々の京都コミュニティ放送での番組「故郷へのメッセージ」制作・放送をお手伝いし、山元町で活躍した「思い出サルベージアルバム・オンライン」事務局長(2011.10.14)、南三陸町臨時災害FM「FMみなさん」代表(2011.12.2)の龍谷大学での講演を企画した。当研究会は今後も被災地をはじめ各地のコミュニティ放送・コミュニティメディアと京都の学生らが交流できる企画を考えてゆきたい。
- 松浦さと子・川島隆編「コミュニティメディアの未来、新しい声を伝える経路」晃津書房(2010)に研究内容が一定程度結実した。
※松浦さと子・川島隆編「コミュニティメディアの未来、新しい声を伝える経路」(2010、晃津書房)
*画像参照元:晃津書房「書籍紹介ページ」
http://www.koyoshobo.co.jp/backnumber/detail.php?isbn=2150-1
※活動の様子
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