京都式戦略デザイン活用研究会
採択年度 | 平成16年度 |
研究会名 | 京都式戦略デザイン活用研究会 |
研究テーマ | 戦略的なデザイン活用プラットフォームの構築 |
目的 | 経済産業省の「戦略的デザイン研究会」が平成15年6月に発表したレポートでは、「国際競争の激しい分野や技術的に成熟している分野においては、ブランドの確率とブランドイメージの向上が製品等の高付加価値化や差別化に有効であり、デザインの戦略的活用こそがブランド確立への近道である」と述べられている。一方、京都では伝統工芸品や寺社仏閣などに、他に類を見ない「匠の技」が蓄積され、それらが様々なハイテク産業を生み出してきた土壌がある。また、デザイン系の大学や公的研究機関もデザイン関連の産業支援活動に活発に取り組んでいる。しかしながらこのような京都の強みが、中小企業などの商品化戦略や企業ブランドの構築には十分生かされていないのが実情であり、先般、京都商工会議所主催の京都ブランドフォーラムでは、オール京都で京都のブランド化を推進するため、その理念となるべく「京都創造者憲章」が高らかに提唱された。
本研究会では京都のブランド化を具体的に実行あるものとするために、京都が得意とするもの作り系産業の一層の高付加価値化や差別化に焦点を当て、中小企業を中心とした産業界がデザイン戦略に対して抱えているニーズの調査や、京都に蓄積されたデザインストックの再整理、さらには中小企業等がデザインを戦略的に活用できるための産学公連携による新しいしくみについて提言する。
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[研究成果]
- 京都のデザイン系の学生とものづくり企業とのコラボレーションをコーディネートした結果、以下の成果が得られた。
- 酒造メーカーの日本酒容器のラベルに学生のデザインが採用され、商品名「小倉百人一首」として、販売されている。
- 商品化には至らなかったが、ものづくり企業がデザイン系の大学と委託研究を進めることになった。
- ものづくり企業がデザイン系の学生をリクルートする機会になった。

※京仕込キンシ正宗「米焼酎 小倉百人一首」及び「純米吟醸 小倉百人一首」
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