「駅中おみやげ」創出研究会
採択年度
平成21年度
研究会名
「駅中おみやげ」創出研究会
研究テーマ
産学公連携による京都市営地下鉄「駅中おみやげ」の創出
目的
産業界(菓子・印刷業界)、産業支援機関((社)京都産業会館)、芸術系大学、行政(京都市交通局)の連携による京都市営地下鉄「駅中おみやげ」の創作スイーツの開発・販売を通じて、
・新事業の創出による京都の菓子業界の活性化
・芸術系大学の産学公連携の促進
・芸術系大学生の人材育成
・京都市営地下鉄の増客・増収対策への寄与
を図る。
[研究成果]
【駅ナカオリジナルスイーツ第2弾の発売】
平成22年8月より、京都市交通局で、駅ナカオリジナルスイーツ第2弾として、「南山城村の抹茶ばなな・麿のお気にいり」の発売を開始した。「抹茶ばなな・麿のお気にいり」は、「柚子ちーず」の姉妹品として、平成22年5月29日の「地下鉄の日」記念イベントで実施した「駅ナカオリジナル新作スイーツ試食会」において、市民の皆様方の人気投票で第一位に選ばれた商品である。人気投票で第一位に選ばれて以降、菓子の製造元である京絵巻総本舗と使用素材について研究・協議を重ね、抹茶については、龍谷大学の協力を得て、同大学の学生が南山城村の茶農家と協働で企画・製作した「龍谷大学オリジナル宇治茶」を使用することとし、産学公の連携事業として発売することとなった。
【平成22年いとへん展・産学公連携事業(学生デザインの活用による新商品等開発事業)への発展】
本事業は、平成22年「いとへん展」産学公連携事業の一環として、企業が学生と共同し新商品等を開発する経費の一部を助成することにより、学生デザインの活用と企業の商品や事業の差別化・高付加価値化計画を支援するため実施したものである。平成22年7月から10月にかけて募集を行い、3件の応募があった。平成23年1月27日に諮問機関とする「産学公連携促進委員会」において、応募のあった3件とも、商品化の可能性が高いことから採択し、その商品化にかかる経費の一部を助成した。平成23年度中には成果発表会を開催する見通しである。
○採択の概要
1 友禅紙(和紙)を使用した新しい商品の提案
友禅紙の現状を打破し,全く新しい用途を考えた商品提案として,目的・商品等を絞ったパッケージデザインや,
現状の住空間に合ったインテイリア用品の開発。
【大学】京都市立芸術大学 デザイン科
【企業】有限会社 近藤和紙染工芸
2 「紙のお香」の商品開発
香りは,アロマや芳香剤など,香りそのものを扱う商品や,反対に臭いを消す消臭剤など,様々な形で生活に関わっている。
今回,「紙のお香」という新しい素材に対して,紙のお香を使うシーンに合わせた香りのコンセプトを設定し,
それにあわせた商品デザイン(お香の形状及びパッケージ)と使用方法の提案を目指す。
【大学】京都造形芸術大学 公募コンペ
【企業】株式会社 小倉山香房
3 工芸品のギフト商品開発
中国からのブライダルを目的とした旅行者,団塊世代の思い出創りの旅行者をターゲットとし,
団塊2世のライフスタイルも考慮した高級土産品を企画デザインする。京都らしさを研究し,
香りのある生活,竹,漆,金工,木工といった伝統的素材を生かした「京もの」づくりを行う。
【大学】京都精華大学 プロダクトデザイン学科
【企業】京都工芸土産品協同組合「ものづくり研究会」
※駅ナカオリジナルスイーツ第2弾「南山城村の抹茶ばなな・麿のお気にいり」商品イメージ
*画像参照元:京都市交通局「地下鉄オリジナルスイーツ第2弾「南山城村の抹茶ばなな・麿のお気にいり」発売開始!」
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000086353.html
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