セーフコミュニティ研究プロジェクト
採択年度 | 平成15年度 |
研究会名 | セーフコミュニティ研究プロジェクト |
研究テーマ | 京都セーフコミュニティ形成のための健康・福祉技術シーズ事業化研究 |
目的 | 京都地域の市民の健康と安全性の高いまち「セーフコミュニティ」の形成を目標にし、現在、立命館大学と京都府立医科大学とが連携して、「医系・理工系・社系連携」による必要な社会開発と技術開発を推進する共同研究プロジェクトを検討している。
その中で、本研究会は、国連WHOによる「セーフコミュニティ」認定指標を基準に、京都地域の市民生活の健康・安全度を高めるために必要なことは何かを政策提案するため、@立命館大学理工学部で開発された高齢者等のアクシデント防止技術として有効な「生命信号モニタリングシステム」技術をもとに、京都の地域における介護等の地域医療福祉現場で必要なシステムとしての技術改良とその事業化を企画する実験とノウハウのモデル化を行い、A京都の健康・安全度を高める産官学連携の技術開発の在り方とそれを推進する社会システムの研究を行うことを目的として立ち上げる。なお、これは「京都府地域福祉支援計画」(平成15年12月京都府)の実現に収斂していくものと考える。
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[研究成果]
- 研究フィールドであった京都府亀岡市が日本で初のセーフコミュニティとして認証され、その後の日本におけるセーフコミュニティ活動のモデルとなった。亀岡市の認証をきっかけに、日本におけるセーフコミュニティ活動が活発化しており、現在9つの自治体がセーフコミュニティを導入(あるいは導入を予定)している。それにともない、セーフコミュニティに関する研究も多面的、多層的になっており、当初の公衆衛生、地域政策、工学に加えて、地理、犯罪学、教育学、建築学などにも広がっている。
- 研究会のメンバーであった立命館大学では、学部生や院生が亀岡市のセーフコミュニティを研究対象とした研究が進められている。
- 亀岡市においては、京都府とのネットワークの強化はもちろん、セーフコミュニティに取り組んでいる他の自治体との交流が活発になっている。さらに、立命館大学をはじめとするインターンや研究フィールドとなることで、大学との連携が強化されている。
- 本研究に携わった研究メンバーの研究実績が認められ、WHOセーフコミュニティ協働センターより、日本初のWHO提携セーフコミュニティ支援センターとして認証されることとなった(世界では、18の団体が認証されている)。平成23年6月、日本におけるセーフコミュニティ活動の国内外の窓口、自治体や多様な研究者との間の橋渡し役として「一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構」を設立した。現在、国内外のセーフコミュニティ活動の支援・研究を通して多様な関連分野の研究・実践の協働・連携の場を提供している。
※京都府亀岡市 日本発のセーフコミュニティ認証風景
*画像参照元:京都府「祝!日本初のセーフコミュニティ認証 亀岡市」
http://www.pref.kyoto.jp/safecom/index.html
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