親会社が保有する繊維製造の技術と、自社が培った医療機器の品質管理等のノウハウを融合し、外科手術の際に患者の身体的な負担を軽減出来る吸収性縫合補強材(PGAシート)を開発した。生体に適した伸縮性と柔軟性を持ち、縫合部や肺がん、肝臓がんのため切除された脆弱な組織面を本シートで広範に補強できるため、外科的処置の省力化や手術時間の短縮が可能になる。約15週間後にはシートのほとんどが体内に吸収され、異物として残らないのが特徴で、抜去する必要がなく、患者のQOL向上につながると期待されている。多様化する現代医療ニーズを叶える高付加価値材料の展開で、卸売中心の業態から脱却し、研究開発型メーカーとして新たな飛躍を目指す。