道路や工場敷地などのアスファルト舗装は、数年経つと劣化が進み、必ずその表面を補修する工事（オーバーレイ）が必要となる。従来のオーバーレイの工法は、現場で火気を扱うため、火災や火傷の危険を伴う上、アスファルト原液を温めて溶かす時間が必要で非効率であった。当社は、アスファルト舗装工事の常識を覆す新工法として、アスファルト舗装用両面粘着テープ「アステープ」を開発。火気を使用せず、安心・安全でスピーディーな道路舗装・補修を可能にした。
　アステープの市販開始から10年を経て、このたびアステープのテープ面にドット型の接着剤をつけた「ドット型アステープ」を新たに開発。均等に付いた接着剤により、今まで貼り付けが難しかった断面などへの接着性能が格段に高まったほか、テープの粘着力が弱まる低温環境での施工も容易になり、より作業効率の高い製品となった。これにより、作業時間短縮や作業員削減など生産性向上に加えて、舗装端部の骨材飛散防止や防水・防草など幅広い用途での活用もあわせて提案できる。
　また、ドット型アステープの製造を内製化するため、綾部市内に自社工場を新設し、開発から製造、販売、施工までワンストップで対応できる体制を構築した。今後は自社ブランドの商品提供はもちろん、"接着"をコア技術とした新たなOEM受注生産などにも力を注ぐほか、時代のニーズにかなう新商品や新工法の提案で研究開発型の総合建設企業へとさらなる飛躍を目指す。