25年以上前から国内の養蚕農家と契約し、高級生糸「松岡姫」のブランディング事業に取り組んできた。今回、この生糸「松岡姫」をカバリング糸に使い、芯糸となるシルク糸の内部に天然プロテインを浸透させ、絹タンパク質の分子配列を安定化する技術を用いて、繊維業界初となる形状保持構造を持つ、機能性のエコ繊維「姫＋」を開発。天然原料のみで家庭洗濯を可能にしたサステナブル素材であり、敏感肌や床ずれなど肌トラブルを抱えている人も安心して使うことができる。編物業者(ニッター)への提供を視野に入れ、医療ヘルスケア分野などシルクの新たな用途展開と販路開拓を目指すとともに、繭生産を支える養蚕農家の育成や業界の活性化にもつなげていく。