知恵-1グランプリ

京都地産のナチュラル素材を使った石けん
〜老舗や農家とのコラボで「Made in 京都」発信〜

株式会社 Kyoto Natural Factory
(旧称:株式会社京のくすり屋)

医薬品やオリジナル健康食品の販売で60余年の実績を誇る。平成21年11月、「石けんを和菓子のような感覚で提供する」というコンセプトのもと、古い町家を改修した「京都しゃぼんや」(中京区)をオープン。これまでに培った漢方薬や薬草の知識をもとに、100%ナチュラル素材を低温熟成させるコールドプロセス製法で手作りした石けんを販売している。昨今の健康・美容ブームの高まりを受け、幅広い顧客層から人気を集めている。

ビジネスプランでは、"Made in 京都"の石けん開発に徹底的にこだわった。地元農家や老舗と連携し、宇治茶を使った「宇治煎茶石けん」、水尾の柚子を用いた「ゆず石けん」、丹波黒豆を使用した「丹波黒豆石けん」など多彩なアイテムの商品化に取り組んでいる。全国的にも認知度の高い京都産ブランド素材、京都発のナチュラル素材をうまく活用することで、競争力のある商品を生み出している。京都産の優れた素材は、掘り起こせばまだまだたくさんある。商品開発を繰り返し行うことができるのも強みの一つだ。

京都地産素材、地域資源の利用は、新たな用途の提案だけでなく、「こんな素材がこんなところに使われている!」という埋もれた魅力の再発見につながる。手作り石けんを通じて京都素材を発信することにより、素材を提供する側の顧客開拓にもつながるWin-Winのビジネスモデルに期待が高まる。


大手企業では真似できない手作り石けん


短期間で商品開発を行い、小ロットの生産対応も可能。


■審査委員長の目:龍谷大学 教授 佐藤 研司

手作り石けんに京都の素材を組み合わせるという知恵はユニークなものです。100%ナチュラルというコンセプトは、自然志向を持った顧客の関心を呼び起こすことができるでしょう。マスプロダクト(大量生産品)では参入不可能な"ニッチビジネス"という強みを活かし、単に自然志向にこだわるのでなく、京都のお土産品として「和菓子風」を演出し、京都以外での新たな顧客の創造につなげているところに、知恵の優位性が感じられます。

<企業情報>
株式会社 Kyoto Natural Factory(旧称:株式会社京のくすり屋)
代表者 : 大橋 俊矢
住所 : 京都市中京区夷川麩屋町西入ル布袋屋町490-3
TEL : 075-254-6060
Web : 京のくすり屋 http://www.knf.jp/、京都しゃぼんや http://www.shabonya.com/
<事業内容>
医薬品・健康食品・自然食品販売、化粧品製造販売

閉じる